仕事をしていると、その中には取引先が行方不明になることもあります。日本国内であれば相手の行方を探しようもありますが、外国になるとそれもなかなか難しいことです。
今回は、台湾で起業するBさんの現地の取引先が行方不明になった事例を紹介します。
失踪したBさんの取引先
Bさんは台湾で起業して2年程になり、台湾の企業と取引しています。これまでは大きな問題もなく毎年業績を伸ばしてきました。また、取引先の企業の経営も安定していてBさんの会社への支払いの遅延などもありませんでした。
ところがその中のA社はここ数ヶ月支払いが滞ることがあり、催促すると支払いをする状態でした。中国語がまだそれ程理解できないBさん会社の台湾人従業員の話からは相手の会社は問題がないと言っているようでした。また、取引先の社長は相変わらず羽振りが良かったのでBさんも安心していました。
ところが今月の支払いの時期を境に取引先へ連絡をしても通じず返事もないため、Bさんが相手の会社に行くと、すでに会社は閉鎖されていました。
この時Bさんは相手が失踪したことが分かりましたが、一人ではどうすることもできません。
相手の行方捜索の依頼
困ったBさんは支払いされていない売掛金を取り戻そうと相手を探し出すため、弊社に捜索依頼に来ました。
弊社はBさんから取引先に関する情報を聞き出して行方を探し始めました。さらに、取引先は他の会社への支払いも滞っていると思われるため、それらの会社からの情報を集めて捜索のエリアを決めて探し出すと、会社のある台北から離れた台南にいることが分かりました。どうやら台北を離れて台南に逃れていたようです。
その後警察の協力を得て取引先の社長を確保して、Bさんは現地の弁護士を仲介して民事訴訟の準備をしています。台湾人の場合は、表面では景気がよさそうなそぶりを見せても内容が伴っていない場合があり、今回のように騙されてしまう場合があります。
このような現地での捜索は、現地で長く調査活動を続けている弊社にご相談ください。
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