円安がもたらす日本と台湾の関係

2022年に入り発生した急激な円安は、日本と外国の間に大きな影響を及ぼしています。為替が大きく変動すれば同じ国の中でも利益を得る人や損失する人がいて、それが国同士になるとさらに大きな影響がでます。では、日本と台湾では円安によってどのような関係が生じているのでしょうか。

円安による台湾の影響

日本は外国からたくさんの観光客が訪れます。その中でも台湾人にとっても日本は人気です。台湾は日本に街が似ていると言われますが、台湾と比べると圧倒的に美しい街並みや四季などが魅力なのでしょう。そのような中で、日本が外国人の入国規制を緩和して外国人観光客は増えています。一方、台湾は入国規制が他の国と比べて厳しいためこれから徐々に増えていくでしょう。そのような中で、昨年と比べて台湾ドルが10%以上も高くなっているため台湾人にとって日本への観光は費用が1割も安くなるのは大きな魅力です。今後も円安が続くと台湾人の日本への旅行者が一挙に増えると予想されます。

これは円安により外国人観光客が増加してインバウンドと言われる観光関連企業などの収益増加となっています。一方で、円安により日本人の海外の観光旅行はこれまで以上に費用がかかるため海外旅行は厳しくなっています。

さらに、台湾の日本企業では企業から派遣された駐在員が働いています。給料は円を基準にして台湾ドルに換算した金額になりますが。円安になれば受け取る金額が減ります。その上台湾では毎年物価が上昇しているため円安と物価上昇と両方の影響を受けて、駐在員の暮らしを厳しくしています。

このように、円安による日本と台湾の関係は、台湾人が日本観光に行きやすくなるというメリットがある一方で、日本人が台湾に行くのは厳しくなります。日本と台湾は台湾内の物価や賃金の上昇で日本との給料の差が縮まったばかりでなく、円安によりさらに円の価値がなくなったことで、現地で暮らす人たちの生活を苦しくして、観光で台湾へ訪れる人たちへの費用負担が出ています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました