台湾の四半期ごとの経済成長率は、2016年第2四半期(4~6月)以来、16四半期連続でプラスが続いていましたが、2020年の第2四半期は-0.73%で、第1四半期と合わせますと0.41%のプラスとなります。特に顕著な産業では観光業界で、第2四半期に海外から訪問者は1万3300人で昨年同期の99.57%減少しており航空業界、旅行業者、観光バス等の運輸関連、ホテル業者、百貨店、ショッピングセンター等への影響が顕著に出ています。
工業産業の現状
台湾の工業産業は「中国生産・中国販売」もしくは「中国生産・世界販売」の部品の製造組立を軸に事業展開を図る企業が多く、中国での生産・販売の停滞によりネットワーク設備、レンズモジュール、携帯電話組立、プリント基板、自動車部品等の産業が大きく影響を受けています。その中でも最も影響が少ないのが「台湾生産・世界販売」の半導体業界です。
在宅経済の台頭
飲食店や百貨店等の業績が下がる一方、在宅の増加で消費活動が活発化された産業として在宅経済関連の産業が勢いを増しています。
代表的な産業としては、在宅時によく使用されるネット販売、テレビショッピング、ゲーム、フードデリバリー等で、需要拡大によってそれらの産業の求人も増加しています。
台湾市民の生活
台湾ではコロナウイルス発生直後は、マスクの着用、外出時間制限、ソーシャルディスタンスの確保、屋内に入る場合の検温など、市民は不便な生活を余儀なくされましたが、感染防止対策が早くから徹底されていたため、比較的感染が抑えられてきました。
国内では市中感染が発生していないことから、これらの規制も段階的に緩和され、政府による観光復興のための補助金や振興券の配布もあり、各種イベントの実施やレストランやホテルのビュッフェなども盛況で、国内旅行の需要も高まっています。
これからも、公共交通機関や買い物、観光地などでは引き続き感染予防対策を実施しながらも、新しい日常生活で町中に賑わいが戻りつつあります。
この様に、コロナウイルスによる影響は、市民生活は徹底した感染防止対策により比較的早く元に戻りつつありますが、経済面においては重大な影響をもたらしています。
こうしたコロナウイルスが関連し、トラブルに陥った日本人の方、日本企業のご相談にも随時対応しております。
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