台湾の10年後の経済見通し

台湾での日常

 

台湾経済は1人当たりのGDPが毎年2%を超す堅調な数字を示しています。2010年の1人当たりのGDPは38,400USドルでしたが2010年には55,723USドルと145%の伸びがあります。一方、日本は2010年が35,531USドルが2020年には42,248USドルと約118%の伸びです。コロナ禍の影響があるとはいえ日本との経済の伸び率の差は歴然としています。

今後の台湾経済の見通し

IMF(国際通貨基金)に基づいたデータでは、今後5年間の見通しは2025年には71,121USドルと128%の伸びが予想されています。さらにこの傾向が続くと10年後には現在の150%の伸びになります。この伸び率は、今後のコロナ禍の影響により変わるかもしれませんが、台湾は好調な経済環境を維持していると言えます。

台湾経済が好調の理由

台湾の主な輸出品はコンピューターや携帯電話の部品などが多く、主要輸出国の中国のそれらの産業が好調であることが一つの要因です。さらに、世界的なコロナ禍の中で台湾のインバウンドの収益は減少したものの、台湾人のアウトバウンドで消費されたものが、国内で消費されたことにより観光産業もそれほど影響を受けていないのが理由です。これは他の国と異なり、国内のコロナ対策の規制は厳しいものの、感染が抑えられていることで国内旅行が比較的自由に行けることが大きな要因です。

日本との経済成長の差の原因

一方、日本の経済成長の鈍化は安価な労働力を求めて、生産の起点を海外に移転したことで労働の空洞化が起こり、日本の工場は海外から安価なコストでの生産を余儀なくされたことで、GDPの成長が鈍化して、収入が増えず消費が落ち込む結果になっています。
台湾は一部の生産起点は労働力の安価な東南アジアに移しているものの、主要の生産起点を自国に持つ強みと言えます。

 

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