台湾人は親日家ばかりではない

台灣豆知識

台湾で行われた世論調査で、最も好きな国・最も親しくすべき国、海外旅行で行きたい国として、何年間も日本が第一位に選ばれており、多くの人が、日本は決まりを守り、信頼できる国であり、日台関係も良好と思われると回答してます。親日国家としてイメージの強い台湾ですが、一方では、過去の歴史的経緯や経済面・技術面での競争関係から、日本は警戒を要する、信頼できない国であると世論調査で回答してる人も少なからずいます。

日本の存在感の衰退

バブル崩壊後、日本は経済成長率の低迷が続き、2016年にはシャープが台湾の鴻海グループに買収されました。その一方で中国が台頭し、今やアメリカを脅かす世界の覇権国に登り詰めようとし、世界的に日本の存在感が低下してますが、親日国と言われた台湾でも例外でありません。2020年台湾総統選挙で蔡英文総統が再選された際の記者会見において、台湾メディアの記者を除くと、日本人記者が圧倒的に多かったにもかかわらず、日本人記者がいくら挙手しても指名されず、アメリカとイギリスの外国人記者二名を除くと、指名されたのは台湾メディアばかりで、日本が眼中に無い事があからさまであり、台湾にとって日本は価値が無くなったと見なされている事が示されました。

台湾にもあった反日教育

大東亜戦争後、日本は台湾の統治権を失い、中国で共産党との内戦に敗れて逃げ込んできた国民党政権の独裁政治の管理下に台湾は置かれ、愛国教育の一環として、自らの政権を正当化するために、日本による統治を「占拠」とし、日本人を「敵」と見なした、露骨な反日教育が行われた時代がありました。その後も、中学校の歴史の授業で日本統治時代に起こった、抗日運動に対する鎮圧により多くの犠牲者が出た事や、日本軍による中国侵略、南京大虐殺、抗日戦争、慰安婦問題が扱われ、残虐な日本人像がたたき込まれた為、日本を嫌う台湾人も一定数います。また、尖閣諸島についても、台湾に領有権があると主張し、日本に抗議している台湾人も多くいます。
日台関係も様々な憂慮すべき点がありますが、台湾で何かお困りの際は、弊社に是非ご相談ください。

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