台湾への外国人入国の影響

 

コロナウイルスが蔓延すると、台湾は他の国に先立ち2020年初頭には厳しい行動制限を実施して海外への出入はほぼできなくなりました。そのおかげで台湾ではコロナウイルスが蔓延することなく「コロナウイルス対策の優等生」と言われました。これまで厳しいコロナ対策を続けてきましたが、2022年10月に入り経済活動を活性化するために規制緩和を実施して、外国人誘致をすることになりました。

しかし、台湾では外国人の入国が完全に自由になったわけではなくまだ規制が残っています。海外の国は台湾のような厳しい規制は実施してなく、それらの国の人たちは法律で規制しない限り自分から行動を自制することもありません。現地の人はこれまでの規制が厳しかったので、規制が緩和された後でも公共の場では感染を防ぐためにマスクの着用や人との間隔をとるなど気を使っています。しかし、これまでそのような行動をとってなかった外国人が観光地や交通機関、商業施設などでどのようなことになるのか心配です。

観光施設や交通機関、商業施設での規制の乱れ

外国人が台湾に入国できるようになることで懸念されるのが観光施設や交通機関商業施設での規制の乱れです。これまでは厳しい規制が敷かれていましたが、それが分かるのは台湾人だけでマスクなどの着用がなくても自ら着用する現地の人がたくさんいます。欧米諸国などは厳しい規制は一時的なもので早々と規制も撤廃されてきました。これは民族性の違いで、少しでも蔓延が好転したら規制を撤廃しなければ国民が言うことを聞かないからでしょう。

現地でこれまで規制を守り、自らも行動制限をしてきた人たちと、法律で規制されない限り守らない人たちが公共の場で同じような行動をするとは考えられません。その中で台湾人と外国人とのトラブルが発生することもあるかもしれません。しかし、外国人に厳しい行動規制を強いたら台湾を訪れる外国人もいなくなるので、台湾が外国人に対してどのように現在の規制を理解させるかが重要です。

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