円安が台湾人観光客に及ぼす影響

経済

 

2022年3月に始まった急激な円安は同時に日本円に対する台湾ドルも高くなり、これから台湾から日本に訪れる観光客にも円安が影響を及ぼすことが予想されます。2022年5月6日現在日本では、コロナウイルスの影響で外国人の観光による入国を禁止していて、台湾でも外国への入出国を厳しく規制しているため、現在のところは台湾人を含む外国人が観光で日本に入国することはできず、台湾も厳しい規制のため台湾人の出国や外国人の入国はできません。今後、コロナウイルスが沈静化されるとともに台湾と日本の規制が緩和されて台湾人が日本に入国できるようになっても、円安が続けば大きな日本から台湾への観光客は減っても台湾人が日本へ訪れる人数は増えることが予想されます。

台湾人の日本への入国者数

台湾と日本は近い距離で文化も似ているため、両国の人にとって人気の旅行先の国です。コロナウイルスが発生する直前には500万人に近い台湾人が日本へ訪れて、日本人は台湾に年間200万人ほど訪問していました。それぞれの国の本門者の人数は700万人ほどになり、日本は台湾人にとって最も多い訪問先の国になります。
この円安が続くと台湾人にとって日本へ訪問しやすくなりますが、もともと人口の少ない国なので、極端に日本への旅行者が増えることはなく、最も多かった時期の10%程度の増加になることが考えられます。

 

台湾人観光客の日本への旅行目的

 

台湾人が日本に訪問した時の観光先としては、東京や京都など他の外国人とは変わりがありませんが、特筆するのは旅行目的が買い物目的の観光客が多いことです。買い物の内容としては化粧品、お菓子、医薬品などが全購入品の50%以上となっています。この傾向は欧米などからの旅行者には殆ど見られず、韓国や中国、東南アジアからの観光客に見られる傾向です。

このように、台湾人観光客にとって日本は安いコストと短時間で訪問できる国として人気でしたが、円安になる事で台湾人観光客が増えて、日本の観光産業については今まで以上のインバウンドの効果が得られるのではないでしょうか。

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